Thursday, 1 March 2007

BusCom Lecture 1

ビジネス・コミュニケーション(通称ビズコム)の第1回目の講義でした。
Tutorial は来週からなので(講義の後追い形式)、今日は顔見せってことでの参加。教科書が新しくなったこともあり、自分の知識のおさらいのために、ってのが本音。教えるほうが「わかりません」じゃ話にならんもんね。

名前は「Business Communication」ですが、中身は「Interpersonal Skills」というこの科目。教科書もその題名です。ビジネスレターの書き方なんぞを勉強したいと期待していたアナタ、残念でした。この科目は侮れませんよ。後ろを振り返ると(Tutor はいざという時に講義のアシストをするので最前列に座っている)ビビり顔の学生が多数。大丈夫ですよ、期末試験は Multiple Choice と Short Answer だけですから(本校のバカ教授が決めた)。

それを聞いてほっとしたのもつかの間、なぜ選択問題が悪いのかを説明されて、理解した学生たちは怒り心頭。文句は本校のバカ教授に言ってね。学期末の評価表に文句書く欄があるからね。

講師が説明したのはこう。「選択問題は考えなくて良い。ただInputしてそのままOutputするだけ。Processが要らない。大学は『考える力』を養う所でありながら、その力を試す機会が試験から外された(以前は小論文問題だった)。君たちには可哀相だが私たちは本校の意向に従わなければならない」

毎学期の終わりに、各学生が各科目への評価表を送ることになっているのです。学生の不満を一気にぶちまけることの出来る場であります。ビジネス・ファイナンスの科目で不興をかった講師がクビにされた過去もあります。学生はお客様ですから。お客様のフィードバックの力はデカイのです。

何はともあれ、授業スタート。第1回は「自己を知る」という導入部分です。「己を知らんで他人の理解が出来ようか」なのですが、「自己を知る」というのは非常に難しいものです。でもマネージャーはこの力を持っていないとやっていけない。とっても大事なことです。「どうすれば自己を知ることができるか」って言うのは、みんな授業料を払って聴きに来てくれているので、ここでは触れないことにします。

それから、「ソクラテス・メソッド」についての説明を受けました。最終的にはこんなような手法が使える、「Facilitator」「Negotiator」「Leader」「Coarch」「Advisor」「Consultant」と呼ばれる人達の持つ手法を理論(調査研究から出た事実)とリンクさせて知る、というのがゴールです。使えるようになるかどうかはこっちの知ったことではありません。各個人の技量次第ですから。大学では「What(それは何か)」、「Why(それはなぜ必要/重要か)」、「How(それはどう使うのか)」ということを教え、「When, Where, To Whom」などなど、使い道は各学生が考えます。「Application」と呼ばれるものです。これがどのくらい出来るのかを大学では評価して成績として出すのです。もちろん完璧に出来るわけはありません。だから「どのくらい使い道を考えたか」が実際には評価されます。実際に使うのは卒業してからですし。

というわけで、いきなり飛び出した「ソクラテス・メソッド」。今学期の終わりまでに学生たちに使えるようになってもらわなければなりません。そうなるような Tutorial の授業内容を組まねばなりません。こりゃエライこっちゃ。ググったりヤフったり、教材づくりに大忙しです。まあ、10週目以降になるでしょうから、それまでにこっちが追いついていれば大丈夫でしょう。Tutor が出来るようになっている必要はありません。サッカーのコーチが現役のストライカーと同じ役割を担う必要はないわけで。私の役目は、彼らがコーチの立場になる時に、コーチになれる最低限の技量が持てるよう導いていくだけですから。

来週は「Self-Awareness」について、詳しい内容に入っていくそうです。

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