Saturday, 3 March 2007

Visual Methods

博士論文とは関係ないけど、いま挑戦しているもの。
いや、もしかしたら使えるかな、というほのかな期待も。

Visual Anthropology から派生したこの研究方法ですが
Ethnography に属するので私の路線とはちと違います。
でも、私のやりたいことに近いような気がする。
「Seeing is Believing」 っていう大義が好きだ。

Ethnography とは調査研究方法(Methodology)の一つ。
メソドロジーとは「どうやって提議された問題に答えるか」という手法。
「Ethno-」は「文化」とか「民族」とかだけど、もっと大きく見て
「グループ」と解していい。「-graphy」は「描写」が近い表現かな?
日本語ではどう表現しているのだろうか。

つまりは、Visual Anthropology は「見た目の人類学」で
写真やイラストを使って、色んな人間の形態を記録し
それをデータとして使い、人種や民族を分けていくというようなもの。
昔は土着民の顔の化粧の違いを記録して分類し
「~族」とかに分けていったりしていた。
「この化粧は~族で、あの化粧は~族」という具合。

Ethnography はそのグループの生活や行動などを
同じように記録するけど、説明のために描写していくもの。
「~族はこういう風に生活している」みたいに。

似たようなので、Ethnomethodology という手法がある。
これは「Ethno-」と「Methodology」が合わさったもの。
グループの方法、方式を研究するもの。
「~族は~というように化粧の意味を理解している」
というように、グループがどうやってある物事を理解するかという
その理解方法を理解していくための研究。

もう一つ、Visual Sociology (見た目の社会学)ってのがある。
こちらは人を含めた「社会全体」の研究分野。
こっちはまだ上手く理解できない。ただいま勉強中。
全部に共通することは、「Visual Methods」を使うこと。
一般的にはObservation をして、Field Note を使って記録し、
あるいは会話を記録しそれを分析するのだけれど、
(CA=Conversation Analysis)
使うMethodologyの路線が違えばもちろん結果も違うわけで
それを決めるのはResearch Question なわけで。

そして、そのResearch Question がまだかなり曖昧なわけで。

ここで打ちひしがれている自分。うぃー。

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