Thursday, 1 March 2007

オトナって怖い…?

グリフィス大学のゴールドコーストキャンパスでの、ビジネス・コミュニケーション(ビズコム)の講義は人数が多いので、講義は昼と夜の二部構成。来週から始まるTutorialsでは、私は2時、3時、8時、の3クラスを受け持っています。ご想像通り、先の2クラスは昼の部から来る学生が多く、8時のクラスは夜の部から来る学生が殆ど。今日、夜の部に出てみたら、オトナがいっぱい!

きゃー

うちの大学ではごく当たり前のことですが、会社へ行きながら大学に来ている人は沢山います。特に経営学部ではそうです。だから講義を含めた授業は、朝早くとか、ランチタイムとか、夜5時以降、という時間割に組まれていることが多いです。フレックスシステムを使って大学で勉強できるわけです。日本のように夜間部としてはっきり分けていません。

これが「きゃー」ではなくて。

当然、上のようなシステムですから、オトナも沢山来ています。夜の部に来ている学生は30歳後半から上は50歳くらいが多いです。私が学士にいた時は60歳過ぎの人とグループを組んだこともあります。赤ちゃんや子供連れで来る人もいるし、乳母車もキャンパスでよく見られます。そうそう、車椅子だって普通だし、身体障害の場合はほとんど健常者と同じ扱いです。教えるほうも容赦しないことになってます。

あ、これも「きゃー」ではない。

ビビっている理由は彼らの私に対するリアクション。私の容姿はかなり幼く見られます。そのため毎学期、私に対する彼らの第一印象は「どぇぇ、コイツに教わるのかよ」となります。これがこの夜の部ではものすごかった。肌に刺さる視線。対抗心の空気漂う。「隙あらば食ってかかってやる」の意識丸見え。それが、

きゃー

なのです。いやー怖かったの何のって。
いくらAUSの失業率が5%を切ったからと言って、まだまだホワイトカラーの仕事はステイタスそのもの。もう、ふんぞりかえって威張って講義を聴いている人もいるし、電子機器(パワーの象徴)を見せびらかし、黒いバインダー(知性アピールの象徴)を見せびらかし、会社のかっこいいボールペンでノートを取り、ネクタイに手をしょっちゅうやったり(権威アピールの象徴)、そりゃもう色々なボディ・ランゲージでせまってくるわけですよ。

ワタシ、この人達に「教える」立場をやらなきゃいかんのですよ。既に第一印象の時点で完全に舐められてますよ。彼らのかけてくる無言の圧力ってのはスゴイですよ。会社で疲れてきてるはずなのに、どこにそのパワーを隠してたんだかって感じ。自分より弱い者を見たらいつでも襲い掛かってやるぞ、みたいな。

まあ、実を言うとですね、最初にこういう態度をあからさまに出してくれる方が、こちらとしてはやりやすいんですけどね。え、なんでかって?それを今言っちゃうと、ビズコムの13週間をいきなり最終回に持っていってしまうので、今は内緒。

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