Monday, 19 February 2007

修士論文の行方


修士論文を提出してパスすると、大学の図書館に所蔵、という結末になります。一度ここに収められると、オーストラリア国内のどこからでもアクセスして、無料で閲覧することができます(一部有料)。修士論文は印刷物のみの保管ですが、博士論文になると、PDFファイルと印刷物の両方で保管されます。PDFはオーストラリアの学位論文データベースにも保管され、やはりどこからでも無料で閲覧できます。

希望者はProquest という会社の「Thesis Archive」というデータベースにも載せることができます。基本的に博士論文のみですが、USAでは修士論文でも載せちゃってます。Proquest に載せる場合は、著作権の交渉をして、権利を譲与します。大学が提携していない場合、大学が購入して学内閲覧許可を出すか、個人的に購入するかして、閲覧することができます。個人購入の場合、US$39くらいでしょうか。私の大学は殆どの大学と提携していますので、Proquest のデータベースの中から、英語で書いてある学位論文は殆ど全て、無料で閲覧できます。

Proquest と交渉して製本してもらえば、れっきとした出版物になります。ISBNもつきます。こうなれば、誰もパクれません。私も博士論文を書いたら、ぜひ出版して自己防衛するつもりです。今の所は、私の修士論文は「Unpublished Thesis」と記して引用されるべきだ、という原則のものだけで、パクられても違法ではないので文句は言えません。倫理上の問題、というだけのことです。パクった人の学位が剥奪されるくらいで、訴えることはできません。でも、どんな形でもいいので出版しておけば、堂々と訴えることが出来ます。

ともかく、私の修士論文の閲覧は、オーストラリア国内からなら、Call No. HD58.7 .K62 2005 で閲覧できます。

No comments: